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この魂込めビトの一族は、土着の民ではない。おそらく外から来た人間なのではないだろうか。土地の人からしたら得体の知れぬ「異人」だったのだ。ああ、ちょうど今の僕のようにね。ふふふ。
村の人間たちは、何らかの原因で流れついた彼ら一族を受け容れる代わりに、土地の浄化という畏怖的な役割を押し付けたのではないだろうか?
根拠はないよ。ただ……この祠が建てられるきっかけになった出来事には、その魂込めビトと、もう一人、人形師の男が関わっていたからさ。その男は、正真正銘「異人」だったのだ。外部から来た人間だったからね。
僕には居場所がないという同じ孤独が、二人を引き合わせたのではないかと思えてならない。激しく、強く。
ああ、言っておくけど、これから話すことは大半が僕の想像だよ。古老たちから聞いた話をもとに、僕が創作したことに過ぎない。
でも当たらずといえども遠からず、かな……? ふふふ。
さあ、聞いておくれ。
ほら、過去の光と闇が、君の上にも降りてくるよ。』
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