2人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
「おい、お前ら、携帯とカメラ取り上げろ!」
三島が指示すると、三島の回りに集っていた者たちが、一斉に霧堂を押さえつけ、身体検査を始めた。
「目撃者もいない、映像も残せない、手紙はラブレター風の上、筆跡不明でいじめの証拠にはならない。これでやっと借りが返せるなあ、霧堂」
三島が霧堂ににじり寄る。
霧堂が逃げられないように、数人が退路を塞ぐ。
「全く何がいじめ対策法だ!そんなもんで、ほんとにいじめがなくなると思ってんのか?!」
三島は、霧堂に今まで溜まった怒りをぶつけるように言い放ち、胸倉を掴む。
「まずはぶん殴って、後悔させる。俺を『地獄の矯正室』送りにしたことをな!」
***
最初のコメントを投稿しよう!