いじめ対策法

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 「あああっ!」  しなるムチが、三島の肩に、腕に、背中に打ち付けられる。  「三島ぁ。てめえも懲りねえ野郎だな、おい」  矯正担当の大高が床に這いつくばる三島を、ゴミのように見下ろす。  「下らん錯覚で、自分が頂点に立ったとでも思ってたのか?」  「あ、うあ…」  殴られて口の中が血だらけなせいで、うまくしゃべれない。  「違うね。てめーらはただのゴミクズだ。社会に出た時、お前らに何ができる?何もだ。お前らは自分がクズなことを覆い隠すために、他のクズをいたぶってるだけなんだよ!」  大高の足が、三島の腹を蹴り上げる。  「ごほっ!」  「おら、立て」  大高が三島の髪を掴み、無理やり立ち上がらせる。  三島はぐにゃりとなって、ただ、大高の言うことを聞く人形のようだ。
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