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「教育委員会から配布された、スペシャルなアイテムを見せてやる」
そう言うと大高は、特殊警棒を取り出した。
「こいつはスタンロッドだ。本来は護身用なんだが、ちょっと出力を上げると…」
「ぎゃああぁァっ!」
三島の身体に電流が走る。
筋肉がマヒし、三島は自分の力で立てなくなって崩れ落ちた。
「らあっ」
倒れた三島の顔目掛け、ゴルフのようにスタンロッドをスイングする。
三島の頬が裂け、電流が全身を駆け巡り激痛を運ぶ。
「うわァっ!!…あ、あ…」
三島はどろりと淀んだ眼で、大高を睨みつける。
その目は憎しみに満ちていた。
「何だその目?文句あんのか。俺は正式な『矯正担当』だ。これは『法律の執行』なんだよ」
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