いじめ対策法

15/15

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
 霧堂の退路を塞いでいる手下たちの後ろから、何かが来る。  にたり。  にたり。  にたり。  一様に薄ら笑いを浮かべた、不気味な一団。  全員手にスタンロッドを持っていた。  「さあみんな『法律の執行』だ。これは『正当防衛』に当たる」  「ぎゃあっ」  「うああ!!」  手下たちが、次々と倒れていく。  「くそおっ!」  いつの間にか霧堂がいない。  前方からは、蟻の大群のように金のバッジをつけた集団が湧いてくる。  「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」  まるでぶっ壊れたように、同じ言葉を発しながら迫ってくる軍団。  「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」  「あ…あ…あ…」  「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」  「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」  「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」  「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」  「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」  「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」  「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」  「うわあああああァー!!!」    三島は、その瞬間生まれて初めて、自分の行いを反省した。  
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加