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霧堂の退路を塞いでいる手下たちの後ろから、何かが来る。
にたり。
にたり。
にたり。
一様に薄ら笑いを浮かべた、不気味な一団。
全員手にスタンロッドを持っていた。
「さあみんな『法律の執行』だ。これは『正当防衛』に当たる」
「ぎゃあっ」
「うああ!!」
手下たちが、次々と倒れていく。
「くそおっ!」
いつの間にか霧堂がいない。
前方からは、蟻の大群のように金のバッジをつけた集団が湧いてくる。
「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」
まるでぶっ壊れたように、同じ言葉を発しながら迫ってくる軍団。
「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」
「あ…あ…あ…」
「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」
「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」
「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」
「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」
「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」
「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」
「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」「正当防衛」
「うわあああああァー!!!」
三島は、その瞬間生まれて初めて、自分の行いを反省した。
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