赤色の王子

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その夜… チョロ松「では、明日はこのような予定です…ですから、ゆっくりお休みください」 おそ松「ねぇ、チョロ松」 チョロ松「はい」 俺はチョロ松をベットに押し倒した… おそ松「今日は疲れた…癒してよ?」 チョロ松「…」 執事の時にそんなことを言えば、「そのまま寝ればいいじゃないですか」って言われるだろうけど…恋人のときはそんなことは言わない… 俺らはキスをし、そのキスはどんどん深くなっていく… おそ松「チョロ松愛してる…」 チョロ松「…私もです、おそ松様…」 チョロ松は恋人だとしても決して、敬語と「様」呼びは外さない…その代わり、頬を染めて俺に潤んだ目でそう言ってくる… 俺は普段なら見れないチョロ松のそういうギャップを見ることを楽しみにしてる… おそ松「チョロ松…」 俺はチョロ松がたまらなく好きだ…たとえ、国民に嫌われようともチョロ松だけは離したくない… きっと、俺は自分の全てを賭けてでもチョロ松を選ぶだろう… 王失格…でも、それでいいんだ… それぐらい俺はこの恋に溺れている… 男を好きになるとかバカだよな…でも、代わりなんていないんだ… 好き…大好き…愛してる…もしも、それを超すそれ以上の言葉があるなら俺はその言葉をチョロ松に捧げたい… イタい?そんなの俺自身が解ってることだよ… けれど、それほど俺は本気だってことなんだ…この恋に… チョロ松「…ッ」 けれど、俺がどんなにそれらの言葉を伝えてもその答えが俺と同じ風に返ってくることはない… 俺はチョロ松の口からそれらの言葉を聞いたことがないんだ… いつも、俺の言った言葉に被せるように「私も」と言うだけ… 本当に俺のこと愛してるのかなって不安になる… 最初は俺も「言って」と言っていた…けれど、その時チョロ松は必ず困った顔をする… だから、それすらも言うのをやめた… いつか、チョロ松が言ってくれるまで待つしかないんだ…
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