赤色の王子

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なのに、時代の流れとは残酷なものだ… チョロ松「おそ松様、婚約の話が来ています」 おそ松「…ッ!」     俺は王だ…いつかはどこかの王妃と結婚しなければならない… チョロ松「お目をお通しください」 おそ松「やだ…」 チョロ松「おそ松様…!!」 おそ松「なんで、好きでもない奴と結婚しなきゃいけないんだよ!!」 チョロ松「あなた様がやるべきことは国の発展…そして、子孫繁栄です…私とのことは、一時の戯言…王に望んでいることが、本当に私が望んでいることです…」 おそ松「なんだよそれ…俺は本気でお前のことが好きなんだよ!!なのに…」 チョロ松「あなた様だってお分かりのはずです…私ではあなたを幸せにして差し上げることもできない…結局は私たちは王とその執事…男同士でしかないのです…」 おそ松「…ッ!!」 チョロ松の言うことは正論だった…結局は報われることなんてない… それでも、お前じゃなきゃいけないんだ… どんな悲痛な叫びだとしても俺ら以外の耳には届くことはない… 運命は残酷で最低だ…それを明確にする出来事が起こるのは、そう遠い話じゃなかった…
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