赤色の王子

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兵士「王、お逃げください」 おそ松「…ッ!!」 他国の者の侵略だった… そのせいで街は荒れ地と化し、俺はお城の片隅にいるしかなかった… チョロ松「こちらに侵入してくるのも時間の問題ですね…」 おそ松「なんなんだよこれ…」 チョロ松「…」   おそ松「俺が何したって言うんだよ…」 チョロ松「…おそ松様、何があろうと私がおそ松様をお守りします」 俺はなぜか嫌な予感がした… おそ松「待って…行くなよ…」 チョロ松「…ッ」 俺はチョロ松を失うような気がして恐かった… おそ松「側にいろよ…」 チョロ松「申し訳ありません…私はあなたの執事です。あなた様を命に換えてでもお守りしなければなりません」 おそ松「行くな…ッ」 チョロ松を失うなんて耐えられるわけないじゃん… チョロ松「あなた様との日々は本当に楽しい事でした…」 おそ松「やめろ…ッ」  チョロ松「…(チュッ)」 おそ松「…ッ!!」 チョロ松は俺にキスをした… チョロ松「返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした…」 おそ松「チョロ松…ッ」 チョロ松「僕はおそ松様をずっと愛しています…これからもずっと…」 おそ松「…ッ!!」 初めての言葉だった…まさか、こんな時に聴くことになるなんて… チョロ松は最後に俺に笑いかけて、部屋を出てしまった… おそ松「なんで、今になって言うんだよ…」 初めて俺に告げたチョロ松からの愛の言葉はチョロ松の最後の言葉だった… それから、数日後…チョロ松はもう俺の元に帰ってくることはなかった…
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