0人が本棚に入れています
本棚に追加
四年に一度の祭りが見れる
金銀銅のメダルを巡り
誇りと鍛えた肉体を
ぶつける姿に心が踊る
だけど祭りが終わるとね
私は虚しくなるんです
私は何ができるのだろう
私は何をしているのだろう
私は舞台にも上がれない
私は見ていることしかできない
浮かぶ世界の端っこで
今日も一人残されて
他の人にはある羽が
私の背には無いのです
認めてくれる人を探しても
確かなモノのない私が
認めてもらえる訳はなく
無力さだけが浮き彫りになり
後ずさりだけが上手になるの
戦争、天変地異、事故、事件
どんな状況も世界は飲み込む
無限に産まれる生物を
抱えたままで浮かび続ける
だけど私の心はね
置いてけぼりな気がするの
私の頭はなぜあるの
私の身体はなぜあるの
私の心はなぜあるの
私は答えることができない
浮かぶ世界の端っこで
今日も一人残されてて
他の人の目線が恐く
前すら見れず泣くのです
自分だけのナニカを探しても
特別なモノのない私が
一番になれる訳はなく
無力さだけが浮き彫りになり
影踏みだけが上手になるの
浮かぶ世界の端っこで
毎日醜くもがきながら
自分の中で旅を続ける
他人の影を追い続ける
いつか誰かに撫でてもらえる
そんな希望を抱いたままに
最初のコメントを投稿しよう!