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5:00
「んぁぁ~」
目が覚め、ゆっくりと上半身を起こし、伸びをするスバル。
だが、既に目は覚めたようで学校に行く準備を始める。
制服等、大方準備が終わったところで寝間着から動きやすい服装に着替える。
理由は朝のランニングをするためである。
─────
ガチャリ。
マンションのドアを閉めて鍵をかけ、鍵を短パンのポケットの中に入れて、階段を降りて行く。
スバルはこのマンションで一人暮らしをしている。何故かと言うと、両親が2人共会社の社長でとても忙しいためである。そのため、今はほぼ一人暮らしとなっている。
階段を下り終わり、ストレッチをして体を伸ばす。そして、腕時計を手首周りに付けてストップウォッチの機能に切り替え、スタートさせたところで走り出す。
ランニングと言っても軽いもので、スバルの息もそんなに上がらず、と言ったところか。
「おっ、陸上部は今日も頑張ってるなぁ……」
スバルの後にくっついてきた○○高校の陸上部の集団。そして、陸上部の集団の先頭にいる人物がスバルに声をかける。
「おっす、オラ悟○!
時川!お前が陸上部に入ってくれれば百人力だ!お前が入れば陸上部全員の士気が上がるからな!待ってるぜ!!」
そう言ってスピードを上げていき、スバルの横を通り抜けて行った。
「あー、この前みたいにたまにヘルプする位なら良いぞー。」
先ほども言ったが、スバルは完璧超人。学校のどの部活からも引っ張りだこなのだ。
だが、スバルは入らない。何故ならバイトをしているからだ。
いくら両親が金持ちだからって両親に負担ばっかかけられない。というスバルの一種のケジメのようなもの。
親孝行もしたいし、と呟きつつ自分も走るスピードを少しだけ上げる。
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