【仏間(ぶつま)で寝た夜】

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改めて、眺めてみると… 大きな仏壇が有って… その横のテレビにゲーム機がつながっていて… 更に、その横にソフトと攻略本が置いてある…。 「う~む…。 『エヅラ的に』ちょっと『フシギな雰囲気』だなぁ…。あ、お婆ちゃん!お祖父ちゃん!これから、お世話になります!よろしくです」 と、 俺は壁に掛かっている祖母と祖父の写真に声をかけました。 と、言うのも、 ちょうどテレビが置いてある真上の壁に、祖母と祖父の生前の顔写真(つまり『遺影』)が額縁に入り、二つ並んで掛かっていたのです。 (祖父は俺が物心ついた頃には、すでに他界していました) ゲームをしてる時、真上を見上げると…ちょうど祖母と祖父の顔写真と、目が合う訳です。 その… 額縁に入って壁に掛かっている、祖母と祖父の顔写真(遺影)は、両方ともモノクロ写真で、一様に無表情(なのかな?)で写っていました。 ただ… 見ようによっては… 二人とも『うっすら』と微笑んでいる様にも見え… はたまた… 見ようによっては… 厳しい表情で『むすっ』としている様にも見えました…。 祖父は、俺が物心ついた時には、すでに他界していたので、どういった人柄の人物かは分かりませんでしたが… 祖母は、俺が社会人になってからも十年近くは存命でした。 俺(つまりは孫)が子供の頃に何かイタズラをした時は、祖母に、こっぴどく怒られたもんです。 ただ、 俺が父や母に怒られている時は、間に入って俺の『味方』をしてくれた時だって有りました。 (ちなみに祖母の命日は、12月25日…つまり、クリスマスです)
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