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事態が動き出したのは、それからまもなくだった。
諏訪野マミは相変わらず走っていた。
走るというのは、あくまで例え、
この場合、藤原ユリコとの提携の解消を指す。
テレビカメラの前で、諏訪野マミはFK興産の売却を宣言。
FK興産の株を五井銀行に売却、藤原ユリコの投資ファンドとの提携も破棄、
今後、一切、藤原ナオキとは関わらないとの旨を発表した。
私と、ナオキは驚天動地、
なにが起こったかわからなかった。
「ただ、これで社長解任の動議は取り消しになるな」
と、藤原ナオキが呟いた。
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