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社長のナオキが秘書席の私の近くに歩いて来て、訝(いぶか)しげに私を見る。
「…綾乃さん、随分長い電話だったけど、誰からだったの?…」
と、ナオキ。
私は一瞬悩んだが、
「…諏訪野さんからです…」
と、正直に告げた。
「…諏訪野さんって、マミさん?…」
「ハイ」
「で、ボクではなく綾乃さんに用事だったんだ」
私は、無言で、頷いた。
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