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「ユリコが…まさか、そんな真似を…」
ナオキはナオキで、現実を受け入れることができない様子だった。
無理もない、自分の妻だったオンナが、まさか、そんな大博打を打つとは思っ
てもみなかったのだろう。
「…綾乃さんが言うのだから事実に違いないだろう…だが、申し訳ないけど、
その事実を受け入れるには、少し時間が必要だ…」
ナオキが頭を振りながら、呟く。
「…まさか、ユリコが…」
社長席に戻って、何度も呟く。
まさに現実を受け入れられない姿…
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