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兄貴にアッパーを食らわせると、まわりがざわめき始めた。
不良1「おい、あいつ月さんをぶっ飛ばしたぞ」
不良2「やべーよ!あいつ、殺られる…っ」
不良3「てか、あいつなにもんだぁ!?」
この反応を見れば、嫌でもわかる。
由夜「あーにーきー?!」
頭に怒りマークをつけて、両手を腰にあて、転がっている兄貴を上から見下ろす。
月「いや、あの、えと、なんか、……てへ」
一度言葉を濁らせて、話を反らそうとしたのか、なんともふざけた顔をするバカ兄貴。
由夜「俺言ったよなぁ。目立つなって、俺にも被害がくるから兄貴が入学する前に言ったよねぇ?」
ちなみに、キレたら俺人格変わります。
月「ご、ごごめん!なんか、気づいたらこんなことになってて…」
由夜「気づいたらこんなことになっててぇ?兄貴はこんなことになる前に気づけなかったのかぁ?おバカさんだなぁ…なんて、そんなんで終わらすかぁぁぁぁあ!!!」
今まで笑顔だったが、ヘラヘラした目の前の顔が凄くすごーくウザイから、本気で怒る。
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