平凡君と出会い

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月「いやだからごめんって!口!悪くなってるよ!」 兄貴は体制を立て直して、勢いよく走る。 それを、予測していた俺はすぐに追いつく。 兄貴の襟首をガッと掴み元の場所へ投げ飛ばす、が!さすが、兄貴。ぶっ飛ばされたにもかかわらず、転けずにスタッと格好よく立つとこちらへ向かってくる。 正面激突か…面白い。 と、腰を落として構えていれば予想してなかったことが起きる。 正面から抱きつかれる。 突っ込んできたから後ろにおもいっきり倒れるが全然痛くない。ちゃんと支えてくれてる。 なにやってんの、兄貴…。 こんな喧嘩久しぶりにやった。 兄貴はごめんと言っているかのように、ギュウーと力強く抱きしめてくる。 由夜「ははっ苦しいよ」 月「苦しくしてるのー」 由夜「もう…バカ兄」 しばらく抱き合っていると、上から誰かが叩いてくる。 起き上がって見てみると、大勢の人が俺たちのことを見ていた。 そして、大変なことに気がつく。 …めだってしまった。
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