0人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前、何時に終わるん?」
「21時…30には…」
緊張で声が震えて、お店の音に声がかき消された
「は?なんてー?聞こえん!」
君が大きな声で聴き返しながら、耳を近づけた
その耳に自分の顔を寄せて答える
「21時30…!」
やっと君に届いたその一言に、
君は八重歯を見せて笑う
「わかった!後で話そう」
「うん。」
夢みたい。
また君と話せるなんて。
また君にあえるなんて。
何の話をしよう、
そこからは殆ど仕事がはかどらなかった
気づけば昔みたいに
目が君を探してる。
最初のコメントを投稿しよう!