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「いきなり、だな。どうした?」 俺がキスをした事に驚いているのか、隆太は口元を押さえて狼狽える。 俺はそのままドアの前まで歩いて行って、未だその場から動かない隆太の方を振り返る。 どうしたかって、俺の方が聞きたいくらいだ。 なんで俺、これ以上隆太の口から何も聞きたくないと思ったんだろう。 なんで、自分の唇で隆太の唇を塞いだんだろう。 きっと、手で塞いでしまった方が早かったのに。 この感情を上手く伝える事が出来そうになかった俺は、ぎこちない笑顔を見せてなんでもないよと首を横に振った。 「……告白、頑張ってね」 そう言って開けたドアの音が、凄く遠くに聞こえた。
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