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「シャンプーとか適当に使って」
佐々木は風呂場のドアを開けてシャンプーやリンスの場所を教えてくれた。
風呂場内は結構広くて、浴槽も大きい。
大人二人が入っても全然問題ない位の広さに驚きの声を上げる。
「これなら二人で入っても余裕だな」
「えっ……!?」
「ゆったり足伸ばせそう。俺、本当に先に入っていいのか」
「えっ……、あ、ああ。良いよ。えっと、このボタンで温度調節出来るから。お湯は沸いたら自動で止まるし、音が鳴ったら入って」
「わかった」
佐々木の説明にわかったと大きく頷いて、着ていた洋服を脱ぎ始める。
浴槽にはだいぶお湯が溜まってきているし、音が鳴るのも直ぐだろう。
中に着ていたTシャツを脱ぎ捨て、近くにあった籠の中に入れる。
次にベルトに手をかけた所で、佐々木は勢いよく後ろを向いた。
「……っ……」
「ん、どうした」
「あーっと、じゃあ、俺着替え取って来るから。ごゆっくり」
フラフラと脱衣所を後にする佐々木に、俺は首を横へ傾けた。
そんなに急がなくても、着替え持ってくるのなんてゆっくりで構わないのに。
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