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「それってさ、友達やめたくないって、思ってくれてるって事なんだろ」 優しく、出来るだけ優しくそう囁いた。 腕の中で、隆太がこくん、と頷く。 「俺とキスするの、嫌になった?」 この質問には、首を横に振った。 「そっか」 俺はそっと息を吐き出した。その行動に、腕の中の身体が小さく震える。 俺だって、やめたくない。離れたくない。でもキスしない友達にも、なれそうにない。 「それならさ」 普通の友達じゃ、多分、俺は満足出来ない。 「俺とキスフレになってよ」 俺は隆太の、特別になりたい。
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