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鍵を開けて中に入ると、懐かしささえも感じる光景。夏休みはここには来れなかったから、約一ヶ月半振りだろうか。
何も変わらない場所。それが、とても心を落ち着かせてくれる。
「やっぱり少し埃っぽいな」
「そうだな」
今日は始業式の次の日。今日から授業も始まり、俺と隆太はいつも通り第二図書室に来ていた。
俺は迷わず窓際まで歩いていき、換気する為に一つ一つ窓を開けていく。
夏休みが明けたら、隆太と二人で大掃除をしようと話していた。
「じゃあ、俺は本棚だな」
「ああ。隆太、そこのバケツとって。俺はこっちをするから」
役割分担をして、二人とも無言で掃除をする。心地よい風は届くけれど、夏の気温と日差しが良い場所なので、開始して早々汗だくになる。
良かった。ジャージに着替えてて。
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