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掃除道具を片付けた後、隆太がちょっとトイレに行ってくると言って部屋を出た。 俺はジャージのまま帰る訳にもいかないので、制服に着替えるために着ていたジャージを脱ぎ始める。 ジャージの中に着ていたTシャツが、汗の所為でベッタリと肌にくっ付いてる。それを無理矢理脱ぎ捨てて、カバンの中に入っていたタオルで身体を拭いた。 これは、帰ったらシャワー直行だな。 多分隆太も同じような状態になっている筈だ。明日は多めに着替えを持ってこようと、小さく息を吐く。 そんな事をしていると、再び図書室のドアが開かれた。勿論開けたのはトイレから帰ってきた隆太だけど、ドアの向こう側に居る隆太は俺を見るなり驚いた声を上げた。 「うわっ!?」 「あ、お帰り」 ドアの方へ向くと、何故か目を逸らしてる隆太が視界に飛び込んできた。口元を手で押さえて、眉を寄せているように見える。 というか、なんで中に入って来ないんだろう。 「隆太、入って来ないのか」 「……っ……その前に、一つ聞いていいか」 「何」 「お前さ、今何やってんの」
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