羨望の花

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教育係として紹介された梨華を見て、姿勢を正し挨拶をする彼女は、まだしおらしく、初々しい。 そんな素振りでさえも、梨華にとっては麗しく、羨ましく思えたのだ。 無い物ねだり。26歳になった今じゃ、到底取り戻せない。 ……なんて。こんなことを話したら、きっと彼に笑われるだろう。
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