イントロダクション:運と善意からなった元凶。

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――――当たり。 ……紙切れ一枚に書かれていたのは、その一単語。 「…………」 「こら、戻さない……しかも、当たりじゃないか。」 ――説明しよう。 ……入学式翌日、初めてのホームルームでいきなり、出席番号20番なのに委員長カッコカリに指名された(理由は、担任が学生時代1番で、1番の負担が分かるからとかなんとか)。 で……校長室に連れて来られたら、校長がなんか「去年から準備を――」とか説明して……言われるがまま、スーパーマーケットとかの抽選会みたいな箱に入ったくじを順番に引かされ……。 私、当たり引いた。 ↑今ここ。 「では、私を中心として学校が制作した……ば、バーチャルリアリティRPGだったか、それの体験クラスは1年2組だな。」 ……うん? なんか校長主体のクセに名前を把握してない。 「……やだ、めんどい。」 「君ねぇ……そんなに長時間でもなく、夏休みの宿題も免除だぞ?」 いや、だって……嫌な予感するし、と思ってました。 ――まさか的中して、事件になるとは思うわけもなく。 ……この日、私は1年2組の計33人と、及び保護者などを基本に、関係者を波乱に導くきっかけを作った。
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