イントロダクション:運と善意からなった元凶。

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――――……その後、本番当日までの流れは……美術の先生(女性)が副担任なって、私たちのキャラデザしたりするくらいで……普通の高校生活だと思う。 ……と言うわけで、そんなキャラデザは面談を何度もして。 「西町さん、好きなものはー?」 「……猫。」 猫は正義、かわいい。 名字を言われたので、忘れてた自己紹介。 私は出席番号20番、西町 音羽(ニシマチ オトハ)。 猫好き。 ダウナー。 クラスいいんちょ。 あ、そうだ……当たり引いたせいで委員長に確定した。 「にゃんこー、なら猫耳と尻尾だね。」 おお、私が猫耳……キャラデザは楽しみ。 ……しかし、そうなると気になる。 「……ところで先生、ゲーム自体の方って……」 「うーん……キャラクターデザインや町とかのデザイン面は私なんだけど、それ以外の仕様は“ほぼ全て”校長がやってるんだよね。」 「……え。」 ……なにそれ不安。 「なんかね、学校単位でVR技術を使った前例はないみたいでー……でも、学習とかに使えそうだから、その先駆けになるんだって。」 VR、バーチャルリアリティー技術。 ん……表紙のとこで言った通りだけど仮想現実。
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