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――……そして当日。
あっつい体育館ではなく、エアコンのあるパソコンルームなのが幸いだけど……。
「……雑魚寝。」
確かに、流石に机に一斉に突っ伏すのは安定性とかなさそう。
……けど、何も、体育倉庫のマットとか敷き詰めるって。
「ごめんねー、人数分のパソコンはここだけだから、それなりに安全面を確保しようとしてー……運動部はマットを干すように指示されたみたいだけどー。」
なるほど仕方ない、けど臭い。
で……ぼちぼち皆が揃った頃、校長が誇らしげに登場。
なんかムカついた。
「皆が体験してから改良するため、体験版と言うような形だ、内容は普通のRPGと言うやつだ。」
と言うやつ、って……ゲーム未経験者か。
「ちゃんと自分の出席番号のヘッドセットでお願いー。」
あー、間違うとクラスの別の子になるんだ……。
――各自……それぞれスタンバイして、頭に付けるやつを……そしたら、生徒の1人が。
「先生……これ、だいぶ古い型じゃないですか? 普通、ネット廃人くらいの玄人(クロウト)が使うやつですけど。」
ざわ……ざわ……。
おおう、不安要素は私なりに隠してきたけど……もはや、隠せない。
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