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もちろん、某読書家の二宮さんではなく……癖毛でショートカット風の同い年くらいの旧制服の少女。
あ、余談だけど……何年か前にうちの制服って新デザインになったの。
昔も今もワンピース風なんだけど、今のは……なんか重ね着っぽい感じとかになって、アニメっぽい。
……ってのは置いといて。
「……絶対、動いてる気がする……あと、春休み中に汚れたみたいね……あとでこっそり洗うから、ここから動いちゃダメよ。」
と。
「キッカちゃんの中で、この像(コ)は動く前提なんだ?」
「……三屋下さんは、そのお掃除スキルや情熱のせいで、近寄りがたいんですよ。」
「ひぃ!?」
「またまたー、私たちを妖怪扱いする。」
こんな時、いきなり声をかけてくるのは……。
「時雨場(シグレバ)姉妹っ……どこから聞いて……」
タイミング悪い!! まだ2ページ目だし、この石像の説明もできてない!!
「……ええと、三屋下……からですが。」
最初からなのね!!
「ああもう……結局、何の用?」
「……本日の石姫調査、ですよ。」
あ、ちょうど良かった。
――石姫、それは、この石像に付いた愛称のようなもの。
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