帰還

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「そうだ。ご主人さまは?」  散乱した衣類やタオルを片づけながら、キョロキョロとあたりを見まわすも彼の姿は見当たらなかった。またお出かけになったのかなあ。残念。どうして、わたしが幽体離脱してるってわかったのかお聞きしたかったのに。こんなことを思いながら、アンダンテはのんびりと主人の帰宅を待った。  アンダンテに彼の訃報が届いたのは、それから一時間後のことである。
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