第38章 そうだ京都、行こう

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さてさて。 1月5日。私は銀行へ振込に行きました。 「申し訳ありませんが、高額ですので、御本人確認が出来ませんと口座から下ろせません。」 と言われました。 「妻でもダメですか?住所も同じですから私の本人確認ではダメなんですか?本人に連絡してもらって確認してもらっても大丈夫なんですけど。主人に言われて来てるのに。」 とごねてみました。 「申し訳ありません。通帳名義の御本人でないと・・。」 んー、まぁね、妻だろうが勝手には使えないと言うコトね。 この日は金曜日。8日は成人の日で祝日。あとは9日に絶対主人にしてもらわないと無理です。 「というわけで、振込用紙は書けてるから銀行にアナタが行ってちょうだい。銀行印と通帳渡しとくから必ず9日に行ってね。」 「わかった。めんどくさいなー、銀行。」 銀行というかお役所はどこも面倒です。まぁ、個人を守るためなんですけど。 こうして、無事9日に振込できたのですが、通帳残高は悲しい事になってました。 このあと京都でもお金が必要なんです。旅費だけでなく、京都での細胞摂取にまたまた高額かかるので。 「ほれ、京都のお金。」 主人は私にポンとお金を渡しました。残りあまりない主人の個人口座に入れた保険代でした。 「とりあえずこれで足りるやろ?あとは払ってくれよ。」 「使っていいの?」 「もう口座にお金があんまり無いやろ。ええから使え。」 ・・・・主人はこういうとこ、私とは違います。でも私はいざという時のためにもお金はポンとは使いません。 「今夜出るんやから、それなりに準備してくれよ。今日は早めに上がって支度してくれ。」 「そやね。船は予約してるんやろ?」 「いや、普段日やし、してないわ。大丈夫やろ。お前前に寒い寒い寝れん!って言ってたし、2等寝台じゃない方がいいのかなって。お金渡したんやし、任せるわ。」 ・・・そういう魂胆ですか( ̄▽ ̄)
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