第38章 そうだ京都、行こう

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待合室に戻ると、おじいちゃんおばあちゃんが増えてました。 私は隅にあったソファに腰掛けて、しばらくはスマホをいじっていましたが、眠くなってきました。 車に戻るか悩みましたが、無理な体勢ながらウトウトしてました。 実はよく椅子に座ったまま寝ます^_^;頭がもう机ギリギリまで落ちてるか、壁際なら壁に頭をつけて寝ます。勿論安眠出来ないので起きたり寝たりを繰り返し、終いには首が痛くなるのですが^_^; この日は肘を太股につけて頬杖ついて寝てました。 勿論まともには眠れません。 そのうち椅子が全て埋まるくらいの老人が集いました。 「なんか今日は透析、1時間遅れてるみたい。」 「えっ!それで今日は全然呼ばれないのか。」 「何時もならこんなに待合室に人が溢れないから、おかしいと思ったのよねー。お迎え時間、1時間遅くしてって言わなきゃ!」 あー・・・それでこんなに密集してるのか・・・。私は席を譲るべきなんかな?でもここから離れたら座る席無くなるから寝る場所無くなるし・・・。さすがに立ったままは寝れない・・・。 私はウトウトしながらも、そんな事を考えてました。 2時間後、主人の様子を見に行きましたが、まだ終わってませんでした。 「予定より少し遅くなりそうです。お時間大丈夫ですか?あと15分くらいかな?」 「はい、大丈夫です。」 私は待合室にはもう戻りたくなくて、主人の足元に腰掛けました。 「体、どう?」 「うん、別に。それより腹減った!お昼どっか探しといてよ。」 「うん、わかった。」 私は得意なGoogle先生に聞きました。 「色々でてくるけどさ、何が食べたいん?」 「京都ー!って感じのご飯!」 なんか、いつもそんなセリフを聞いてる気がします。
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