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幼馴染みの恋は世間一般許されると思う
だけどぼくが恋した相手は同性の女の子
やっぱり同性愛なんて気持ちがられるのかな?
でも赤ちゃんの頃からぼくは
芽育しか見えてないんだよ
しょうがないよね?
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幼稚園の年中さんの頃だっただろうか
ぼくの家か芽育の家で遊ぶのは
毎週末恒例行事だった
「うわぁぁあん!!!」
積み木で遊ぼうと
ぼくが玩具箱がある部屋へ取りに行った時
後ろから芽育の泣き声がした
ぼくの後をついてこようとしたら
転んでしまったのだろう
派手に顔から転んでしまっている
「大丈夫?ほら、立って
積み木はぼくが持ってくるから
芽育はリビングで待ってて良いよ?」
「ぅ、うん…」(グスッ)
「藍ちゃんいつもありがとうね~
ほんと芽育は藍ちゃんが居ないと駄目ね」
呆れたように笑いながら芽育ママが言った
そっか
芽育はぼくが居ないと駄目なんだ
芽育はぼくが必要なんだ
ぼくがしっかりしないと
芽育を守らなきゃ
この出来事を機に
ぼくの芽育に対する行動は
過保護と言っても良いほどになった
幼稚園を卒園し、小学校に入学してからも
ぼくの芽育に対する過保護な行動は変わらず
芽育も芽育でぼくにベッタリだった
それで満足だった
ぼくにとっては
芽育は結構モテる
女の子からも男の子からも
子犬のようなクリクリした目
ミルクティ色をしたフワフワした髪の毛
芽育という存在が愛くるしいほどだ
そりゃモテるはずだよね
芽育自身は自覚などサラサラないけど
いや、自覚がないから良いのか
芽育と仲良くしたそうな子達を
芽育に近付けないようにした
「芽育はぼくにベッタリだから
君達が入る隙はないよ?」
ってことを言葉にしないで
遠回しに行動で示した
特に男の子を
お陰で芽育の周りに変な虫がまとわりつくようなことは一切なかった
芽育と仲が良い女の子達は
みんなぼくの友達
芽育の友人関係はぼくが操ってたと言っても、過言ではないかな
その代わり芽育は異性恐怖症になった
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