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時は過ぎ、ぼく達は中学生になった
高校 大学受験の手間が省け
家からの通学が簡易という理由の
ママ 芽育ママと
ただ単に芽育が男の子と関わらないように、
大学までも芽育と一緒に居たい
という理由のぼくの意見が一致した為
中高大学一貫 桜草(おうそう)女学園へ入学した
桜草女学園
別名プリムラ女学園
桜草(さくらそう)の花言葉は
初恋 憧れ 純潔 なんだって
花好きな芽育が教えてくれた
女学園に入って正解だった
だけど、
芽育に変化が起きた
「では学級委員は宮野芽育さんに
決定しました！」
教室中に拍手が響き渡る
うん、この時は純粋に嬉しかった
おめでとうって思ったよ
この時はね、
「めぐちゃんー！
ちょっと来てー」
またか
最近こういうのが多くなってきた
芽育は学級委員になってから
いや、それ以前からなのかな
ぼくの知っている泣き虫な芽育じゃなくった
成績優秀な誰からでも頼られる
芽育になっていた
ぼくが居ないと駄目なんじゃないの…？
今までと比べ愕然に
芽育と一緒に居られる時間が減った
休み時間や昼休み
クラスメイトや先生に呼ばれて
何処かへ行ってしまう
その内容は
「勉強を教えて貰いたい」や
「学級委員の仕事」らしい
そんなの他の頭良い子に言ってよ
なんでみんなの推薦で学級委員になっちゃうの
よりによってぼくの芽育が
ねえ、
ぼくから芽育を取らないで？
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