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(芽育side)
藍はバドの朝練に行ったし
教室はガランとしているし…
良し、小説読むぞー!!
最近買った小説を鞄から取り出す
「ぐーみっ!おはよう!」
「ぅぉ、おはよ~」
後ろから勢いよくハグしてきたこの子は、
熊川琉花(くまかわ るか)
パッチリお目目、カールするまつ毛、白くて透明感のある肌、唇はほんのりピンク
染めていないが少し明るめの茶色の髪は、フワフワと巻かれて下ろされている
シャンプーの香りだろうか
少し甘めの香りが鼻をくすぐる
触覚も通常運転だね!!
「今日も可愛いよ、琉花」
「ありがとう、そのまま返す」
「お世辞にしか聞こえないなぁ」
満面の笑みで交わすこの会話は、
傍から見たら異様な光景だろう
でもわたしは本心だ
琉花はモデル並に可愛い
すらっとしたスタイル
華やかな顔
溢れ出す女子力……
あう~…可愛いなぁ…
藍といい、琉花といい
なんでわたしの周りには可愛い子ばかりなんだ!!
「またなんか変なこと考えてるの~?」
ニヤニヤしながら琉花が聞いてきた
うっ…図星です!!
女の子って可愛いよね!!!!
ほんっと癒しだよね!!!
……こんなこと本当は大声で叫びたいけど、
とてもじゃないけど言えない
まぁ琉花にはだいぶバレてるだろうけど
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