~月明かりと少女と彰~

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彰「もうこんな時間か。そろそろ戻らないとな。」 そして、扉の方に向きを変え、歩き出そうとした時。 ――後ろから腕を掴まれた―― 彰「え?」 蓮「あ・・・。」 蓮はうつ向いてしまった。 しかし、腕を掴んだまま。 彰「どうしたの?」 一応聞いてみた。 理由があるのかも知れないし。 蓮「・・・は?」 彰「ゴメン、もう一度言ってくれないか?」 顔を真っ赤にして、蓮は言った。 蓮「名前は、何て言うの?」 彰は、月明かりで良く判らないかも知れないが、軽い笑みを浮かべて言った。 彰「神田彰。宜しくね♪」 そう言った後、扉を開き、階段を降りて言った。 蓮「神田彰か・・・。」 一人残された蓮は、そう呟いた。
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