~月明かりと少女と彰~

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~蓮視点~ 昔からあまり口数が少ない私は、会話が苦手だった。 看護婦や医者にもあまり喋らない。 しかし、あの神田彰には恥ずかしかったがちゃんと話せたかも知れない。 にしても驚いた。 蓮「まさか、同い年の人が入院して来るなんて、珍しい。」 最近は病室をあまり出ていなかったが、夜にはこっそり屋上に行くのが習慣だ。 ここからは、街の風景が見える。 月も見れる。 今日はとびきり美しく感じた。 蓮「・・・今度、自分から彰に会いに行こう。」 そう決意した蓮。 その時も、風は優しく吹いて、とても気持ち良かった。
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