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~彰の病室~
朝早くからこの部屋を訪れる人がいた。
コンコン。
ノックをした後で入って来た。
どうやら蓮の様だ。
今日は彰一人だけである。
あの二人は病気が重くなった為、東病棟に移った。
まあ、仲良くはあまりしなかったけど、結構寂しくは感じた。
蓮が病室に入って来た時、彰はまだ眠りについていた。
彰「・・・すぅ~。」
気持ち良さそうに寝ている。
蓮は眠りを覚まさない様に横に静かに座り、おとなしくしていた。
蓮『・・・彰の寝顔、可愛いかも。』
顔を真っ赤にさせながらそんな事を考えていると、うるさい訪問者がやってきた。
バンッ。
「おっはよう彰!今日も遊びに・・・って寝てるのか?」
蓮「・・・誰?」
静かに喋りながら聞いて見た。
「俺ですか?初めまして、俺の名前は赤守陽(あかもりよう)です。赤い守る陽って書いて赤守陽です。宜しく。」
蓮「・・・月島蓮です。宜しく。」
病院で二人目の同い年の人は、とても明るかった。
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