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彰「う~ん・・・うるさいなぁ。」
欠伸をしながら腕を伸ばした。
彰の目からは欠伸で涙が出ていた。
寝惚け眼で横を見た。
彰「・・・誰?」
蓮「・・・私は蓮だよ。」
陽「まだ寝惚けてるのか、お前は?」
その言葉で目が覚めた。
彰「陽、来たのか・・・。所で蓮、何で俺がこの病室にいるのを知ってるんだ?」
疑問に思い、蓮に聞いた。
蓮「・・・ナースステーション。」
ただ一言しか言わなかったが、言いたい事は判った。
つまり、彰がどの病室にいるかをナースステーションに行ってまで聞いてきたと言う事か。
彰「そこまでして俺に会いたかったのか?」
蓮は無言で、縦にかすかにコクッと動かした。
彰「そうか~。何で俺に会いたいか良く判らないが有難うな?」
蓮の頭に手を置き、優しく撫でた。
蓮は少し怒っていた。
何で?
陽はその姿を見て、言った。
陽「彰・・・鈍感過ぎるよ。」
そう、彰は昔から女性の事になるとさっぱりで、かなり鈍感だった。
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