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「ん・・・。」
目を覚ました。
寝てからまだ一時間しかたっていないらしく、頭がまだ痛い。
ここは個人の部屋では無い為に、数人この部屋ではお世話になる人がいる。
俺のベッドは窓側の右奥。
その隣には老人の佐藤澄(さとうきよし)さん。
前の人は社会人の前田芯(まえだしん)さん。
この人は昔からの知り合いで、たまに暴走する時があるけど、根は意外と良い人だ。
最後のベッドは空きである。
「彰君は、病院初めてかい?」
「あ、はい。」
「初めてなら、わしが案内してやるけんちょ、構わんかい?」
「是非お願いします。」
意外と優しそうだ・・・。
こんな生活は何時まで続くか解らないが、大切にして行きたい。
そうおもった。
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