追憶

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彼女は始終俯いている 何を言われてもされても微動だにしない 胸糞悪いな……… 僕が言えた義理じゃないけどさ みんな見て見ぬふり 関わろうとしないし 面白がって馬鹿な男子まで彼女をいじりだした 淫乱女とかなんとか、言葉にしたくないような卑猥な暴言を吐いている しまいには……… もう見ていられないよ ガタン……と席を立った僕は彼女の席まで行こうとして………足を止めた 見てしまったから 彼女が笑っているのを 背筋にゾクゾクする悪寒が走り抜ける
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