死んでしまった様だ。

2/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
いきなりだが、死んでしまった様だ。 俺の名前は山本ハルヒ。こんな名前だが、れっきとした男だ。 なぜ死んでしまったと思うのか? それは簡単。悲しいほどに他人が俺を見てくれない。 どれだけ話しかけようとも、ブスだのカスだのゴミだのと罵っても誰も見向きもしない。 ここまで来ると泣けてくる。生来、他人にはあまり興味が無かったがここまで無視されると、かなり心にくるものがある。。。 それに、体が透けてる(プギャー)。 今は半袖Tシャツにジャージというラフな格好だが、その下からアスファルトが透けて見える。 これは普通の人間では為せることができぬ所業だ! 後、死んだ覚えがある。 真っ赤な液体がほとばしる。うるさいほどの赤いランプ、ざわめく野次馬。 意識を失う寸前、誰かが自分を呼ぶ声がしたが、誰だったのだろう。 そして極めつけは、記憶が無い。 自分の名前と自分が死んだ瞬間は覚えていたよ?ちゃんと。 だが、それ以外は全くと言っていいほど覚えていない。 自分は何者で、ここはどこで、自分は何をしようとしていたのか。 しかも、周りは死人と見られる輩でいっぱい。 きれいに透けてて、景色がよく見えます(ホノボノ)。 はい、この物語は"危機感""焦燥感"というものがニートの主人公が繰り広げる物語です。 この期主人公・ハルヒは謎の異能力を持ち(嘘)、闇の組織と戦い(嘘)、生き返るまでのお話です(嘘)。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!