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「お母さーん、今日の御飯まだぁー?」
お腹を空かせた少女アミラは母が料理をしている釜でウロウロしていた。
母は呆れた様子で答える。
「あと少し。まったくいつもいつも…それくらい待てないの?アミラってば」
いつもの日常で慣れているのだろう。母は軽くあしらう。
「私のお腹は待てませーん。」
テントに囲われた家の中には木で作られた簡素な机とイスがあり、そのイスには妹のラピスが座っていた。
「お姉ちゃん煩いなー。」
アミラは母が大好き。
2つ下の妹も大好き。
家族で幸せな日々を暮らしていた。
ただ、住居を一つに構えることはせず色々な所を旅している。
お父さんは若い頃に病気で死んでしまった。
しかしアミラ達は明るく毎日を楽しく生きていた。
「今日も皆で火を囲みながら音楽を奏でながらダンスをするのよ。早く食べ終えて準備をしなきゃ。」
アミラは17歳だ。可愛らしい容貌と気さくな性格から皆に愛された。
「お姉ちゃん、また言い寄られるんじゃないの?」
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