Episode-2 《  歓迎会  》

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なん、で。 この人どこまで邪魔する気なの? 嫌い。嫌い。嫌い。 「じゃ、行きましょうか。」 「やだっ…。」 「あははっ。 佐野先生まだ飲み足りないんですかー。 じゃあ僕の行きつけにでも行きますか?」 そうじゃない。 そうじゃないの! 「1人で、帰れます。」 「でも同じ方向ですし。」 「だから!1人で、「ッチ…行くよ。」」  え? この人今舌打ちしたよね?! タメ口になったよね?! 「佐野先生、大人しくしてて下さい。 僕あんまり気ぃ長い方じゃ無いんで。」 ぐっと掴まれた腕から物凄く苛立ちを感じる。 「やっ…てばぁ! 離して!結城先生キラッ…い! んんっ、やめ、…っ…」 整った顔が気がつけば凄く凄く近くにあって。 首の後ろに手を回されて無理矢理キス…される。 「ふっ…んぅっ、やめっ、て!」 舌も引き寄せる腕もどんだけ拒んでも、 どんだけ逃げても、ビクともしない。 どんどん深くなるキスに、 頭がクラクラして涙目になる。 「…目ぐらい瞑れよ。」
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