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「取り敢えず家の近くまでタクシーで行くぞ。
その間に《 3つの契約 》、話すから。」
こんな最低な人の言うこと聞かなくちゃ
いけないなんてーーー。
癪だけど……。
郷中さんが好きだから。
嫌われたくないから。
大人しくタクシーに乗り込んだ。
「やけに大人しくなるんだな…
そんなにっ!そんなにアイツが好きなわけ?」
結城先生は少し声を荒げた。
何でこの人が怒るの?
涙が何度も出そうになって
その度に悔しくてぎゅっとスーツの裾を握った。
「まぁ、いいよ。
聞くか聞かないかは佐野先生次第だから。
《1つ目ーーー。
今日から半年俺の恋人になれ。》
《2つ目ーーー。
郷中さん含め男と2人っきりにならない。》
《3つ目ーーー。
俺の言う事は絶対に聞く。》
どう?
簡単だろ?」
コイビト?
こいびと?
恋人?!
簡単なはずない!!!
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