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「未怜ちゃーん！おはよぉ。」
こうして私の１日が始まる。
佐野 未怜。
これでも大学受験予備校の国語講師。
「こら！新條！
名前で呼ばない！先生だろーが。」
横から新條君の頭をファイルで叩きながら
私を見て微笑むのは…………。
私のずっとずっと憧れてる人。
「郷中さん、お…おはようございます。」
「佐野先生おはよう。」
「未怜ちゃん今日もかわいーねっ♪
今日こそデートしよーよ！」
「こら新條！
佐野先生は友達じゃないぞ。
全く。佐野先生も大変だな。」
怒って少し低くなる声にもドキドキしてしまう。
…郷中 紘人。
私はこの人の事がずっと好き…。
そんな事で私は職場を決めてしまった。
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