529人が本棚に入れています
本棚に追加
「榎本先生、お疲れ様でした。
そして、結城先生今日からよろしくお願いします。
皆の幸せ、成功を祈って。
かんぱーいっ!!!」
郷中さんの声で一斉に盛り上がる。
こんなに慕われてる人他に居ないよ…。
あぁぁ。
郷中さんの隣に座りたかったなぁ。
「唐揚げ食べます?」
……何でこの人私の隣に居るんだろう。
「結構です。」
「あははっ…。
佐野先生冷たいですねぇ。
僕の歓迎会も兼ねて頂いてる席なのに。」
結城先生、準主役なんだから
向こうの席で一緒に盛り上がればいいのに。
「佐野先生ってお酒飲まないんですね。」
「結城先生も飲まないじゃないですか。
向こうで皆と飲んできたらいいのに…。」
最後のほうは全く声に出てなかったかもしれない。
ふふっと結城先生は笑って、
嫌、笑うフリをして私にメニューを
差し出した。
「佐野先生。
1杯付き合ってください。」
「結構…「すいませーん!生2つ。」です。」
この人返事聞かずに頼んだよ!?
しかも私お酒めっちゃ弱いのに生ビール何て
飲めるわけない!!!
最初のコメントを投稿しよう!