第1章

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夏なんてなくなればいいのに。 暑いし汗かくし。 特に女なんて、メイクしてるから汗かいたら最悪。 「あの…化粧崩れてパンダみたいになってるよ…?」 アイライナーがウォータープルーフじゃなかった件。 「化粧崩れしてる女は嫌いですか」 初デートでの失態。 意味わからないこと言ってしまった。 「…えーと、化粧落とす?」 落とせるわけないだろ馬鹿野郎! とは言えなくて。 「帰るね。ごめん」 踵を返して帰ろうとした。 「えっ!?」 こんなパンダ目の女と並んで歩きたくないよね。 「おっ、俺、パンダ好きだから!」 腕を掴まれて、引き止められた。 「…ぷっ!なにそれ!」 意味わからない(笑 ) ああ…夏なんて、なくなればいいなんて誰が言ったんだっけ? きっと、彼となら面白いことが沢山起こる予感がした。
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