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「俺、死んでいるよね?高い所に行かないといけないよね。
だから、屋上に行って、だから花火に乗っていけたらいいよね」
声が聞こえていた。
そうなのか、高い所に行かないといけないのか。
でも、多分それは、
異物(インプラント)が宇宙に戻ろうとしているせいなのではないのか。
遠く、遠くに帰らなくてはいけないという、使命感が残っているのではないか。
「帖佐さん、仕事ですよね。少年、ここに残ってください!」
命令すると、ポトリと音がした。
帖佐の時計から金属片が落ちたが、時計の部品ではなかった。
「あ、異物(インプラント)だ……」
話をするだけで、異物(インプラント)が自分から取れるということもあるのか。
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