184人が本棚に入れています
本棚に追加
「間に合った……」
丼池は午後からの出勤であるので、時計を見ると、三十分以上の余裕があった。
「まだ、時間は大丈夫だよ」
「そうではなく、遊部さんの出発までに到着して良かった」
俺は、丼池の建築好きを認めていた。
だから、生葬社を辞めて、大学に専念すると言ったら協力する。
タイムカードを押した丼池は、そのまま出かけようとしていた。
「昂から、内容は送られてきています」
昂は、報告書の内容を丼池にも教えていたのか。
「丼池君、学業に集中しないとダメでしょう」
丼池には、好きな道を行って欲しい。
「遊部さん、仕事に行きましょう。
俺は、好きなものは、全部手放したくありません!」
百舌鳥に病院に行くと告げ、生葬社を出たが、丼池とはまだ口論していた。
最初のコメントを投稿しよう!