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昴を目覚めさせ、丼池家を朝にしたことで、
それぞれに夢があった事をやっと思いだした。
丼池は、昴が目覚めるまで古民家の再生など諦めていたという。
丼池家に、昴という存在が蘇ったからこそ、
丼池は日本中、世界中を駆け巡っても許される存在にもなれた。
「母さんも、やめていた趣味を復活させました。母さんは庭師なのです。
家の庭は、皆、母さんの設計です」
子供が外で遊べるように、庭を展開していた。
閉ざされた空間で、子供は守らなくてはいけないと、丼池の母親は中庭を造った。
「丼池君の建物好きは、母親の影響だったのか」
母の再婚相手の、父親の片腕になるためなのではなかったのか。
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