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副業“便利屋”
「良いか?俺達便利屋はたまにお巡りさんと
鉢合わせが基本の職業だがお巡りさん
が介入したら直ぐ退散!これルールだからな」
女子高生刺殺事件から一週間後、スーパーは直ぐ潰れたから次の仕事探しにと便利屋を選んだ。
警察が隣り合わせだなんて僕にとっては最高の職場だ。
「おい、聞いてんのか?」
「っあ、すいません……緊張して…それより
僕達だけですか?他の片は?」
今事務所で話しているのは僕と此処の社長さんの二人だけだ。
「あと二人居るが……そうだな話といても
困らねぇだろうし…情報屋の“隼人”、
交渉専門の“渚”だ会ったら挨拶しとけよ」
「隼人さんと渚さんですね…二人とも男性
なんですか?」
「あぁ…っと忘れてだぜ、お前ニックネーム
決めろ、裏からの依頼もたまに有るから
偽名で活動しねぇと直ぐ呑まれちまうぞ」
何に対して呑まれてしまうのかは敢えて聞かない事にした。
「偽名ですか……“ノア”で!」
「その方が呼びやすいな…じゃあお前今日から
“ノア”だからな」
「はい、宜しくお願いします」
「んじゃ!早速仕事してもらうぞ…お前
株経験は?」
「有りますよ」
「よし、じゃあ直ぐこの場所に行ってくれ……
お巡りが居たら帰って来い」
社長さんはメモ用紙に相手先の住居て連絡先を
スラスラと書いて僕に手渡す。
「あと、その場所の近くに付いたら、相手先に
連絡入れろ、多分相手先から指示が有るから
それに従え…分かったか?」
成る程、厄介なトラブルを避ける為の待ち合わせだろうか……。
「分かりました…では行って来ます」
運命はの歯車は狂い出す。
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